
厚労省の「平成20年保健・衛生行政業務報告」によると、就業柔道整復師は43,946人
(前年対比13.6%増)、施術所数は34,839カ所であり、今後も柔道整復師数、施術所数の
増加が見込まれております。
この数字から見ても、柔道整復師は施術を通して地域の保健・医療の一端を担っていく
べき存在であるといえるでしょう。
しかし、柔道整復師数の増加は「質の低下」を招いているとの指摘もあり、柔道整復師
が地域の保健・医療の一端を担っていくためには、柔道整復師自身の自己研鑽とともに、
活法としての柔道整復術を次世代へ伝承していくことが必要不可欠であるといえます。
さらに、柔道整復師は治療院を基盤として地域住民と密接に結びついており、地域福祉
の担い手としての役割、地域福祉に関する情報の発信源としての役割を果たすことが求め
られているといえるでしょう。
そのためには、柔道整復師が自己の領域に閉じこもること
なく、他職種との協働・連携が必要になります。
このような役割を果たしてこそ、柔道整復師の存在意義が社会に認められ、地域社会に
おいて独自の立場を築くことができるといっても過言ではありません。
そこで、私たちは柔道整復師の技術向上と柔道整復師自らが地域福祉の発信源になるこ
とへの支援とともに、地域福祉を担う全ての人々が自ら参加し創造する地域福祉の発信源
としての場を提供し、広く情報を公開して協働・連携を促進するネットワークの創造を目
指して、一般社団法人中央接骨師会を設立いたしました。
